コンピュータは機械を相手にする学問と考えがちですが、人間に役立つ情報システムの構築には、人と人のコミュニケーション能力が重要です。情報科学コースでは、コンピュータのソフトウェア分野を中心に、情報科学に関する基本理念・基礎理論を学び技術変化に対応するための情報収集力、発想力、表現力を備え、社会で主体的に活躍できる人材の育成を目的にしています。
1年次は情報の基礎理論に加え、論理的思考力とプレゼンテーションのスキルを身に付けます。また、各自が学究したいテーマを選び、ゼミ形式で教員の指導を受けながら研究の方法を学ぶと共に、実践力を身に付けます。情報科学という知的生産活動の基盤として、下記の学修領域を用意しています。1年次では、まず基礎的な知識を身に付け、2年次ではそうした基礎に立って、より実践的・専門的な視点を学べるような授業科目を設けています。
■情報システム
「IT技術演習」「コンピュータ解析学演習」「ビジネス数学基礎演習」「ゼミナール」などの講義や実習を通して、情報システムの成り立ちとその応用、情報システムの開発方法について学びます。
■情報メディア
コンピュータによるグラフィックスなど、情報はメディアを介して時間的・空間的に伝播されます。「ITプロジェクト指導研究」や「IT会計システム演習」などの授業を通して、こうしたメディアの活用に必要な理論や技術を学びます。
■情報通信ネットワーク
「サイエンスフィジカル入門・実践」などの授業を通して、情報化社会の基盤であるネットワークの仕組みはもちろん、具体的なネットワークアプリケーションの構築に必要な技術などを学びます。
■教育工学
教育においても情報技術は重要な役割を占めています。「教育指導研究」や「コンピュータ解析学演習」などの授業を通して、教育に情報技術を効果的に活用する方法や、教育や学習の効果を評価・分析する方法を学び、教育への応用を目指します。
■プログラミング
プログラミングは、情報システムや情報通信ネットワークなどを支えるソフトウェアを構築するために不可欠の技術です。「プログラミングシステム演習」などの授業を通して、プログラミングの基礎を学び、他の領域への応用を目指します。
■社会基礎学習
高度化、多様化する現在のビジネスシーンにおいて社会常識の役割はますます重要なものとなっています。ビジネスマナー、さらには実践的な情報活用など内容は多彩。社会への理解と実践力を養うとともに、豊かな知識と高い教養を身に付けます。
カリキュラム
フレッシュマンセミナー
1年次生を対象に、社会人基礎力の向上を重視した講座であり、社会における基礎教養を修得するとともに、社会人に求められている役割やニーズについて学習します。
基本情報技術者試験対策演習
ソフトウェア開発会社に勤務しているエンジニアにとって実務のベースとなる資格で、学習ポイントを絞った演習で、合格を目指すための講座です。
プログラミングシステム演習
携帯電話のような通信端末やディジタル家電で使用されているネットワークプログラム・組み込みプログラムなどについて学びます。
バーチャルリアリティーゲーム
ゲームデザイン、ゲームグラフィック、ゲームプログラム、ゲームプログラムに必要なアルゴリズムなど、ゲーム制作を通じて多岐にわたる情報システムや情報メディアについて学びます。
卒業研究
プログラミング、コンピュータグラフィックス(CG)ユビキタス、インターネット/セキュリティ、ユーザーインタフェース、ゲームデザインなど今までの学習の集大成となる卒業研究を行います。そこでは自分の興味ある分野の研究を行い、2年間の締めくくりとします。
人間とコンピュータの両方を理解する
情報科学コースでは、社会の情報化に対応できる人材の育成を目指しています。情報技術は私たちの生活に広く普及していますが、利用できることと仕組みを理解できる、仕組みを作ることができることの間には距離があります。情報科学コースで学んだことを踏まえ、社会に役立つ技術を提案できるようになってほしいと思っています。
私は人とコンピュータの関係を研究しています。人が使いやすいと思うコンピュータを作るためには、人が困らないようにさまざまな工夫をします。そのため、コンピュータだけでなく、人を理解することがとても重要になります。コンピュータにも人にも興味のある学生さん、ぜひ情報科学コースで学び、一緒に学習・研究をしませんか。
取得が期待される資格
・ITパスポート(国家試験)
| ・基本情報技術者(国家試験)
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・情報セキュリティマネジメント(国家試験)
| ・応用情報技術者(国家試験)
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・Javaプログラミング能力認定試験
| ・Photoshopクリエイター能力認定試験
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・CGエンジニア検定
| ・CGクリエイター検定
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・コミュニケーション検定
| ・ビジネス能力検定
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・日商簿記検定
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想定される進路
卒業後の進路としては、コンピュータ関連企業等の情報通信業や情報サービス業だけではなく、医療・福祉分野、生活関連サービス業、情報教育分野、地方公務員などのさまざまな職種が想定されます。